CSSを学ぶならHTMLも必要

CSSとHTML

CSSとHTMLはウェブサイトを制作するために必要な技術です。この2つのマークアップ言語をマスターすればいろいろなウェブサイトを制作することができます。プログラミングとは違い難易度は低いので初心者でも独学で学ぶことができるでしょう。よく一緒くたにされてしまうことのあるCSSとHTMLですが、HTMLはウェブサイトに表示するコンテンツの構造を記述するマークアップ言語であり、CSSはHTMLの要素を装飾するためのマークアップ言語です。同じHTMLを使ったウェブサイトでも、CSSが異なれば見た目が全く別物のサイトになります。HTMLだけでは非常に簡素なサイトしか制作することはできません。また、CSSだけではウェブサイト自体を作ることができません。CSSとHTMLの両方を記述することで始めてウェブサイトが制作できるのです。

全てを理解しなくてもよい

一人前のコーダーやウェブデザイナーになるためには、CSSもHTMLも完璧にマスターしなければならないと思っている人もいると思いますが、CSSとHTMLを完璧にマスターしている人はそれほど多くないでしょう。コーダーやウェブデザイナーとして働いている人も複雑なデザインをコーディングするときはウェブで調べたり参考サイトを見ながら作業をしている人がほとんどです。CSSとHTMLを完璧にマスターすることを目標にするのではなく、それぞれの言語の特性を理解し、構文エラーがなくデザインを忠実に再現したコーディングができるようになることを目指すとよいでしょう。

ウェブアプリ開発にCSSの知識は不要か

VueやReactを使ったウェブアプリの需要が高まっています。JavaScriptのフレームワークをメインで使うのであればCSSやHTMLの知識がなくても大丈夫だと考える人もいるかもしれませんが、VueやReactを使ったとしてもCSSやHTMLの知識は必要不可欠です。ウェブブラウザで動作する限り、内部的には全てCSSとHTMLでできていますから、基本的な知識がなければウェブアプリの開発は難しいでしょう。

JavaScriptも学んで損はない

入門書を見ると、CSSやHTMLのほかにJavaScriptについても解説しているものが多くあります。そのため初心者の人はJavaScriptも一緒に勉強しなければならないのかと思ってしまうかもしれませんが、基本的なウェブサイト制作を学びたいのであればJavaScriptは後回しにしても問題ありません。むしろJavaScriptのことは忘れてまずはすべての基本となるCSSとHTMLの勉強に集中したほうがよいでしょう。コーダーとして一人前になりたいと考えているのであればJavaScriptの知識も必要になってきますが、この2つの言語をきちんと理解できるようになってから取り組んだほうがスムーズに理解できるでしょう。